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<<   作成日時 : 2008/12/17 00:49   >>

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(a)2004年理化学研究所研究員による研究論文不正発表について・・・小林さん
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu12/siryo/06032
006/004/001.htm

概要
理化学研究所の研究員による研究論文三編に、改竄等が認められた。平成15年、
11月28日に、「血小板の減少・増加に伴う疾患治療薬への期待―巨核球から血小
板が作られるメカニズムの解明―」という研究論文がプレス発表された。しかし平成
16年8月4日に理化学研究所内部から、研究論文の不正疑惑について指摘があっ
た。その指摘に基づき、外部専門家を加えた「研究論文の不正発表疑惑問題調査委
員会」を設置し、関係者の事情聴取を行った。その結果、2編の論文についての不
正が発覚、1編の論文については不正の可能性が極めて高いということが、指摘さ
れた。同年9月2日に、研究者2名に、論文の取り下げを勧告し、その後研究者2
名は辞職した。同年12月24日には研究論文(1編)について、当該研究員と論文
掲載学術誌(米国)との調整が終了した為、論文不正発表の事実を公表し、プレス
発表は取り下げられた。
この事件に対し、理化学研究会は、「科学研究の不正行為」に対する理化学研究会
の基本的考え方の策定、関連規定の整備を行い、又、「科学研究の不正行為」を防
止するための倫理研修を実施した。

論評
研究者が,研究発表を改竄して発表することは,研究者として最もしてはいけない
ことである。指摘後すぐに,改竄を認めたということは,分かっていてその発表を
したということである。研究者としてもモラルを問いたい事件である。又,この疑
惑発覚から,正式なプレス発表取り下げになるまでに1年以上かかっている。間違
った論文が世間に知られる前に,もう少し迅速に,取り下げになるように努力する
必要があると思う。


(b)2005年大阪大学学生による論文のデータ捏造・・・小林さん 
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu12/siryo/06032
006/004/002.htm

概要
データ捏造の事実と不正論文出版に対する先端科学イノベーションセンター甲教授
および生命機能研究科乙教授の主な責任は次の通りである。
・幾つかの論文で使われた捏造データおよび改竄データは学部学生によって作成さ
れたものである。
・データの信憑性や再現性を確保する上で、甲教授および乙教授による学生指導は
非常に不十分なものであった。
・両教授が、教育者としてまた研究者として適切な対応をしていれば、データ捏造
に気づくチャンスは充分にあった。
・遺伝子組み換え実験、動物実験申請の届出義務違反があった。
評議会の結論としては,データ捏造や剽窃による論文の作成・出版は、大学におけ
る研究の根幹を揺るがすものであり、大学において決してあってはならない。大阪
大学の科学研究活動に対する信頼を大きく揺るがし,実験に関する規則違反も研究
者として十分に反省すべきである。又、甲教授が学部学生から,2度にわたり各100
万円ずつを受け取ったにもかかわらず、大学への手続を怠ったことは規則違反であ
る。しかし,事後の対応が迅速だったことに対しては,情状酌量の余地があると考
えた。
これらを総合的に判断して、甲を停職1月間、乙を停職14日間とするのが相当であ
るという処分を下した。

論評
研究結果改竄に対する責任を,まず問われるのは改竄した本人だが,それを見過ご
した周りの人物にも責任は免れない。ましてこの件は,教授という権威ある人物の
監督の下でおきたことであり,処分は免れない。自分の立場を考え,責任ある行動
をとってもらいたい。

(C)2005年東京大学教授らによる論文の再現性問題・・・石川
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu12/siryo/06032006/004/003.htm

概要
平成17年東京大学の多比良和誠教授らの論文から不正が見つかった。RNAのhDicer
発現ベクター、宿主大腸菌、発現ベクター導入大腸菌に関する実験だったのだが、
実験結果が出ていないにもかかわらず、再現できたという報告書をRNA学会に提出
したのだ。多比良教授らは、実際には論文に書かれた実験材料を使わず、別の材料
で実験をおこなっていたという。このため調査委員会を設置し、外部専門家によっ
て本来使用されるべき材料を使い研究結果を出したところ、多比良教授らのような
再現は確認されなかったという。また調査委員会は実験記録や試料の提出や、再実
験の実施などを多比良教授らに依頼するが、彼らからの十分な資料が提出されなか
ったため、科学的根拠のあるデータがとれず、多比良教授らの論文の正当性は認め
られずに終わった。

論評
実験材料などを替えて偽の実験結果を出したわけたから、研究員の怠慢である。新
たな科学の発展を妨げる行為である。しかし少し同情すれば、論文競争などが、研
究者にとってやむを得ない状況にさせたとも考えられる。やはり解決の手段のひと
つとして、学会と研究員同士の間の緊張関係をほどくべきだ。以前に論文の出版競
争が年々激しくなっているという話題に触れたが、まさに現在悪い方向に向かって
いると受け取れはしないだろうか。そのような緊張関係がないということも問題だ
が、もっと緩和したほうがいい。そうすれば事態は少々軽減するはずだ。


(d)2005年クローン胚ES細胞研究の捏造【韓国】・・・加藤くん
http://blog.livedoor.jp/lancer1/archives/50285780.html

ES細胞捏造事件は研究の捏造とだけでは言い切れない、韓国という国家の体質を問題視する内容だった。研究成果だけを見る極端な成果主義と、韓国が内包する歴史的・政治的な問題が露呈した。世界初となる韓国の研究成果の偽造は、国家と韓国人としての気質が大きく関わっていた。評価を得たいがために形が残る成果を出したかったこと。国際的な発表であるにもかかわらず自国内では当然ともいえる視野の狭さ・思慮のなさ。政権の業績にしてイメージアップを図ろうと過剰な期待と支援を目論む政府。愛国主義を扇動して世論をひとつの方向に向けさせ、捏造という悪意にも異論を挟めなくすることを政府が主導しているのだ。現在にもわたり、歴史問題で日本へ矛先を向けさせ、自国が絶対に正しいと扇動することで支持率アップを図っているのだ。そんな政府が国内では、韓国こそ最高と信じきった国民の支持の下、捏造された嘘さえも真実となり、それを盲目的に発表・支持してしまい、誰も真実がほかにあるとは思わない。一種の狂信的な宗教を思わせるような光景を、歴史的に幾度となく行ってきたのだ。この国家の体質は、今回の生物学分野での失墜だけではなく、歴史問題を含めて国家としての信用がまったくなくなる日も近いかもしれない。

論評

 韓国という国家は研究成果を食い物にしようとしていることがよくわかる事件だった。研究本来の目的を理解されずに、国家は政権の欲のためだけに過剰な偽造が行われて信頼を失ってしまうとは、全くあきれるほかない。研究成果の捏造とは、人としての道徳心を疑う行為だということを認識していないのか甚だ疑問である。
(f)筑波大学の事例・・・松尾くん
http://www.tsukuba.ac.jp/public/press/080306press.pdf

概要
筑波大学大学院数理物質科学研究科、長照二教授らが2006年に米国物理学会に発表
したプラズマに関する論文に不適切なデータ解析を含んでいたことが判明した。
この問題は、プラズマ研究センターで研究を行っていた複数の大学院生等が、長照
二教授らの行ったデータ解析に不適切な点があると大学教員に訴えたことを契機に
発覚した。
大学側の調査の結果、データ解析の方法に客観性や科学的根拠が欠けているなどの
問題が見出されたため、これらの不適切なデータ解析が「研究報告におけるデータそ
の他の研究結果の改ざん」に該当し研究不正行為であると認定、長照二教授らに論文
の取り下げ勧告を行った。長照二教授の他、論文の共著者でこの不適切なデータ解
析に関わっていたとされる三名の講師に対しても懲戒処分について検討する方針
だ。

論評
この件について大学側は「科学研究における不正は、真実の探求を積み重ね新たな知
を創造する営みである科学の本質に反するものであり、人々の科学への信頼を揺る
がし科学の発展を妨げるもので、決して許されない」とのコメントを発表している
が、全くそのとおりである。
仮にも教授は諸学生が知を創造するに当たっての手助けをする立場である。学生に
だけでなく、大学自体のイメージや評判を落とすことも避けられない。許されない
ことである。
唯一救いであり、皮肉であることは、院生から研究報告におけるデータその他の研
究結果の改ざんの訴えがあったことであろう。



(g)東京大学->筑波大学->明治大学の件・・・松尾くん  
 http://www.47news.jp/CN/200701/CN2007012901000230.html
 http://shyosei.cocolog-
nifty.com/shyoseilog/2007/02/post_383c.html

概要
経済産業省特許庁の委託事業で海外派遣した、藤原博彦・元明治大情報コミュニケー
ション学部助教授が報告書で日本人研究者の論文を盗用した上、派遣期間中に無断
帰国、明治大学に助教授として就職していた。また、派遣滞在費など約1500万円
を不正に受け取っていた。知的財産研究所に提出した報告書を明治大の論文集にも
無断で転載、盗用した。
知的財産研究所(東京)は、藤原元助教授に対し、約1500万の返納を要求し、藤原元
助教授はこれに応じた。明治大学は24日付けで懲戒免職処分とした。筑波大学講
師だった藤原元助教授は研究者育成のための海外派遣事業に応募、選抜され、20
03年1月から04年9月末まで、フランスの大学院に派遣された。記者会見した
当時の明治大学情報コミュニケーション学部の中村義幸学部長は「報告書の96%
が丸写しで、ほとんど盗用といってもいい。研究者倫理として許されることではな
い」と説明した。

論評
派遣滞在費など約1500万円を不正に受け取った上に、報告書で日本人研究者の論
文を盗用するという、教授として大罪を犯した藤原博彦・元明治大情報コミュニケー
ション学部助教授は、研究者倫理に反しただけでなく、明治大情報コミュニケーシ
ョン学部の評判・信頼を落とし、講義に出ていた学生も貶めたことになっただろ
う。
大学教授というものは、何人もの学生に対して自説を説く研究者である。その教授
のやっていたことほとんど全てが盗用であるとは言い過ぎであるが、少なくとも9
6%盗用した報告書に関しては、研究者たるべき行動ではなかった、遺憾の意を示
さざるを得ない。

(h)歯学病院助教授の不正学術論文 (自由選択)・・・井上くん

概要
 鹿児島大学医学部の歯学病院の助教授が書いた欧文の学術論文において不正
が発覚した、これらの論文の図表において、同一図表の反復使用や、データの偏差
などの不正な図表の掲載等の改ざんが過去5年間にわたって続けられた、これらのデ
ータのもとはまったく確認されていない。その後大学は委員会を設置したが、しか
しその後その助教授論文データを提出した後、遺書を残し自殺してしまった。また
その助教授がデータの改ざんにかかわった情報や証拠は発見されなかった。その後
大学は調査委員会において精密な調査を行い、正式に論文が不正行為と認め、学長
に報告した。そして被告発者側も不服の申し立ては行わなかった。大学は文部科学
省にたいし研究費660万円補助金の返還を要求している。



産総研の規範
http://www.aist.go.jp/aist_j/information/code_of_conduct/code_of_
conduct.html

第I部 研究者倫理について・・・小林さん
産能研の研究者は,産業科学技術の研究開発を通して豊かな社会の実現に貢献する
ことが期待され,研究を行いその成果を社会に還元することで、社会との契約を履
行することになる。研究を行う上で、対象に真摯に向き合い、実験や理論的考察等
から得られる結果を、最善を尽くして解釈し、それらを正直に報告することは研究者
の科学研究に携わる者が等しく認識すべき共通倫理である。研究者倫理、広く社会
からの信頼を失うものに、研究ミスコンダクト(データの偽造,捏造,剽窃など)
があるが,その中には,論文執筆における不適切な引用や、実質的な貢献のない人
を論文の著者に加えることなども含まれると考えられており,これは研究者の多く
が遭遇してしまう,“研究の病理”と捉え、より高い倫理性を確立・保持する努力
が重要である。「自ら高い倫理性を持って、誠実かつ謙虚に科学研究の遂行に当た
るべきことと共に、周辺の科学者に対しても、そのように振舞うよう求め、研究組
織全体の倫理意識が向上するよう努めること」これが,現代の科学者に最も求めら
れているのである。

第U部 研究の責任ある遂行に向けて

<研究課題の立案、提案>・・・石川
研究課題の立案をするにあたっては社会が必要としている、あるいはこれから必要になる課題を見つけることが重要だ。また専門的な分野になると研究者によって解釈のズレが生じるが、他の研究者からの意見や可能な限りの他者からの目線を加えた研究をするべきだ。また過去に行われた研究成果を十分に把握してこそ、新たな研究開発に臨むことができる。過去に同様の提示があればそれを他者のオリジナリティとして認め、さらに他者と自己の研究成果を比較対照する場合、他者のオリジナリティを尊重するべきだ。研究資金の獲得に向けてだが、その申請書の記述内容において研究員の責任者とその資金提供者との契約なのだから研究内容から経費の見積もりまで誠実に行うことが求められる。まだ結果の出ていない成果内容までは求められていないが、提案する研究内容の相手の理解に向けてできる限りの記述をするべきである。

<研究の遂行とデータ管理>・・・加藤くん
研究課題を設定し達成するためには研究者の能力を最大限に発揮し、場合によっては新たな手法を開拓し万全な状態で取り組む。過程で新たな工夫、未知の発見をしたら、それを素直に受け入れる感受性、柔軟性が自らを高め、社会に貢献をしていくことになるのだ。社会に影響を与えることはその研究の確実性が保障されていて、研究に従事する組織、周囲の環境に対しての安全に責任を持ち、万全の予防策を講じなければならない。それは研究の安全保障、資金、データ、研究の財産を取り扱うことにも産総研内のルールを明確にしておく必要がある。

<成果の発信>・・・井上くん
研究成果を社会に向けて発信することは、研究成果の社会への還元の重要な部分である。発表にあたっては、他の研究者がそれをもとに新しい成果を積み上げることができるようにすることが重要になってくる。産総研の研究成果には、論文、特許等のほか、標準、データベース、政策提言、ロードマップ等、社会が直接利用可能な形で提供されるものが様々に存在している。これら成果が社会で活用されることが、産総研の高い研究能力とパフォーマンスの証明となり、それが次の研究展開に向けた資金獲得に活用され、新しい成果を生み出して行く循環が生じる。

研究者・研究リーダーの役割 ・・・笹野くん
・産総研の研究者は、論文投稿や応募課題の審査に積極的に参加すべきである。審
査は、自分が原因で審査に支障がでる場合、辞退すべきだ。審査員は審査の情報を
不正に利用してはいけない。
・研究は一人で行うものではないので、他の人との良好な人間関係が必要である。
さらに議論の時に上下関係は取り除き自分の意見を大切にしつつ研究者の意見を統
合することはリーダーの資質である。
・リーダーは研究の指揮をするのはもちろん、他の研究者に合った研究内容、環境
を整え一人ひとりが最大の力を発揮できるようにしなければいけない。
・職員は、互いに尊重されるべきです。ハラスメントが起こらないように日ごろか
らリーダーはコミュニケーションをとるべきである。そしてリーダーはその権限を
適正に利用しなければならない。もし問題が起こってしまった場合には迅速に対処
しなければいけない。

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